日本仏教の変遷~その1~

・奈良時代(710-784)

鎮護国家を目指し、学問としての仏教が伝わる。法相、三輪、華厳、律、倶舎、成実で南都六宗と言われた。現在は、「法相宗」、「華厳宗」、「律宗」が残っている。

・平安時代(794-1184)

日本仏教の土台となった「天台宗」と「真言宗」がそれぞれ最澄と空海によって開創される。

・鎌倉時代、室町時代(1185-1572)それまで貴族や士族向けの宗教であったがこの時代から「融通念仏宗」、「浄土宗」、「浄土真宗」、「時宗」、「臨済宗」、「曹洞宗」、「日蓮宗」など庶民の仏教が興り、現在に至っている。

・江戸時代(1603-1867)

檀家制度が出来て祖先信仰の基盤ができる。「黄檗宗」が開創される。

・明治時代

廃仏棄釈による打撃を受ける。僧侶の妻帯が認められ世襲化する。

各宗派と主な特徴①

・律宗(鑑真:688-763、本尊:毘盧遮那仏)

奈良の唐招提寺が総本山である。戒律を守ることを修行の中心におき、戒律を守り実践することで仏に至ると説く。

・華厳宗(良弁:689-773、本尊:毘盧遮那仏)

東大寺が大本山である。仏教の根本思想である縁起の思想を深めたもので、すべての人は本来仏であることを説く。

・法相宗(始祖は玄奘三蔵:688-763、宗祖は窺基、本尊:特定なし)

興福寺と薬師寺が二大本山である。唯識の立場から、すべての存在は識だけであると説く。学問主体で、実践は難しいと認識して説くのが特徴である。

・天台宗(最澄:767-822、本尊:釈迦牟尼仏)

総本山は比叡山延暦寺である。法華一条の教えを根本とする。法華経が悟りに至るまでの唯一のより所である。

・真言宗(空海:774-835、本尊:大日如来)

代表的な総本山は高野山金剛峯寺である。大日如来を中心とした即身成仏が特徴である。三密の行の実践で速やかに仏になれる。一般の仏教と区別してさらに奥深い密教こそ究極の奥義であると説く。

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